丸、三角、四角の色紙を組み合わせて絵にしよう、というタングラムのレッスンがありました。幼児教育でよく取り入れられる教材だそうです。
その日担当にあたった女の子は、クマさんと猫さんが描きたい、と言いました。
まず大きめの四角い折り紙をわたして、この四角から好きな色を選んで、クマさんの体にしよう、色んな色で組み合わせたら、クマさんおしゃれになるんじゃないかな?と言いました。
全部同じ茶色で貼りたい、体を四角で貼るのはいやだからこれは切って形を変える、と言いました。
形は、みんな丸と三角と四角で作るって決まってるから、ここにある形だけで作れないかな。四角がだめなら、丸はどう?たくさん色があるから、茶色に合いそうな、他の色も使ってみようよ。
丸も、芋虫みたいになって変だよ。茶色に合う色は茶色だよ。
うーん、お鼻の色だけ変えてみたらどうかな?
同じ茶色がいい。
おぉぉ、なかなか芯の強い子です。
ですが、色の合わせ方や、定められた形で組み合わせを考え、作ってもらいたいという気持ちがありました。
子供は黙々と一人で決め色紙を取って、四角の角を折ったり切って、加工し始めました。
○○ちゃんわかった、○○ちゃんがそうしたいなそうしよう。今のクマさんもとっても素敵だけど、違う色でポケットとか付けたら、もっとかわいくなるんじゃないかな?
なんとかクマさんに黄緑の丸いポケットをふたつ、付けてくれました。